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研修センターは、社会福祉サービスに従事する者に共通して必要となる知識と技術を身につけるだけでなく、社会人、職業人としての視野を広め、荘職員として地域社会から認められ、適切なサービス提供ができる人材育成を行ってきました。

主な内容は、組織人としての資質向上のため、対象者を新任、中堅、幹部職員などに分け、それぞれの立場で必要となることを中心とした職階別研修や、接遇、交通安全、災害対策、人権などのテーマ別研修です。







研修センターは、43年から旭川荘が主催してきた「知的障害療育研修会」の運営を受け継ぎ、平成12年度からは、より専門性を増した「旭川荘知的障害医療福祉中堅セミナー」として開催。

また、58年から「老人福祉セミナー」「療育研究会」を行うなど、時代のニーズを取り入れながら専門領域の研修を行っています。

このように研修センターは、荘外の人にも研修の機会を提供していますが、54年の研修棟の開設以降は、国際研修協力機構からの要請を受け、東南アジアの国々からの研修生を定期的に受け入れています。

61年以降は荘の招待による研修生の受け入れも行ってきました。研修生、実習生の増加により、「研修センター棟」も手狭になり、63年に「ゆずりは会館」を建設し、現在2棟あわせて41人が宿泊できます。現在の利用者は年間約400人、延べ宿泊日数は約3,000日です。





社会福祉事業において、人材育成は最重要課題です。荘の機能を強化していくためには、各施設、各分野での専門的な研究、研修は欠かせません。しかし、専門性に偏りやすいのも事実です。利用者が安心して生活でき、必要な介護や援助、指導、訓練を適切にうけることができるように、豊かな感性をもった人間味のある人材の育成を目指しています。

また、職員養成、研究、研修活動が相互に連携し、各施設の療育現場における運営や生活レベルの向上に寄与し、さらに国内外の関係機関との協力関係の強化を目指しています。